2013年12月26日木曜日

SILENCER終了のお知らせ

どうもです、つまりは表題の通りです。

SILENCERは4巻いっぱいを持ちまして終了致します。

時期的には来年4月くらいまででしょうか。

明日発売のスペリオールで4巻9話分の3話目が載りますから、残りあと6話の計算になります。

 

まずは応援して下さった読者様に、心よりのお礼を申し上げます。

それと私を抜擢して下さったスペリオールの編集部、並びに担当さんには本当に感謝しております。

特に担当さんは色々と大変だったと思います。

 

ただ、ですね・・・

 

正直悔しいですね。

史村先生こと武論尊先生 原作なので、ピンでやるよりもハードルが高かったことも事実ですが、結果を出せなかったことに変わりありませんし。

それに私一人がいくら粘ったところで史村先生あっての連載でもありますから、決定された以上は漫画家は従うほかありません。

最終的に私の描いた原稿が載るわけですから、責任を編集部や原作の先生に押しつけるのは見苦しいですし、そこに何の言い訳もございません。

 

最近の出版事業全体にいえることなのですが、特にここ数年ひどい不況のように思われます。

増刷がかからない限り、連載は続かないんですよね。

それでも話題になったりする書籍もあるわけですから、この辺こちらも色々と工夫が必要になってくることになるのでしょう。

教訓は今後に生かして参りたいと思います。

 

なかなか世知辛い世の中ですが、今は何とか立ち直って次回作に取りかかりつつ前進しております。

まだ構想段階で具体的なことは何も申し上げられませんが。

引き続き頑張っていく所存ですので、よろしくお願い致します。

 

SILENCERのほうも最後まで死力を尽くして描き上げます。

まずは明日発売のスペリオールに載りますのでよろしくお願い致します。

今回のエピソードで出てきた新キャラは特に私のお気に入りです(´∀`)

中国人女スパイですが、中国名はわかりませんw

 

そして、SILENCER3巻、明日発売です!

こちらもよろしくお願い致しますm(__)m

 

"SILENCER 3 (ビッグコミックス)" (史村 翔)



2013年12月21日土曜日

SILENCER 3巻での修正点など

三巻発売に先立ち、前にTwitterで呟いたことをまとめてみました。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



という感じです。

三巻は今月27日発売予定となります。

その前にご報告しなければならないこともあります。

どうぞよろしくお願い致します。



"SILENCER 3 (ビッグコミックス)" (史村 翔)






2013年10月25日金曜日

SILENCERでの北朝鮮関係 描いてて思ったこと等

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昨日UPした内容に手直しを加えました。

最近もっぱらTwitterとかFacebookでのお知らせの方が多くなってしまって、ブログの方を全く更新しておりませんでしたので、今回はあえてこちらで。 

 

 まず、拉致問題の解決、そして被害者の方達の一日も早いご帰還を心より願います。

 

私は政治観や主張、思想を自身の作品やブログで読者様に押しつけることは好きではありません。

そして「SILENCER」は史村翔先生の原作あっての作品です。

私は作画の担当に過ぎません。

その上で、今回のエピソードにおいて、自分の立ち位置を明確にすることはどうしても避けられないことでした。

ちなみに、今回のブログにアップされた内容は

漫画家「ながてゆか」の個人的な意見を書き記しただけですので、原作の史村先生とは無関係ということだけ書き添えさせていただきます。

ご理解いただければ幸いです。

 

 

 本日発売のスペリオールに掲載されている「SILENCER」

最近扱ってきたのが北朝鮮関係なワケですが、今回のお話はそのエピローグになります。

そしてあえて北朝鮮からの脱北者の件にも若干ですが触れています。

特に今シリーズの静の敵であり、昔の仲間、8号こと野田美咲が3歳の時に拉致され、そして母親と再会するシーンは相当苦戦しました。

実際に被害に遭われて、しかも日本に奇跡的に戻られた方もいらっしゃるわけですから尚更です。

 

原作は史村翔(武論尊)先生ですが、このエピソードに関しては、作画担当の私も少々神経質にならざるを得ませんでした。

というのも、「拉致被害者」という問題には今日本が現在進行形で直面している事案でもありますから。

 ですので、特に今回の話はこの一連の話の中でも思い入れの深いものとなっております。

 

さすがに扱う題材がデリケートなだけに、私もこのシリーズに入ってからは「中途半端には描けないな」と思い、限られた時間内で脱北者の方の手記も、ざっとではありますが目を通させて頂きました。

そうはいっても、やはり漫画ですから、まずエンタメありきなのでドキュメンタリーのようにはどうしてもいきませんが・・・

 

実際にかの国に行ったわけではありませんし、作画資料も限られていたため、殆どは想像で補うしかなかったのですが、できうる限りの力を出し尽くして描いた次第です。

 

 というわけで、私自身も少額ではありますが、題材にさせていただいた拉致被害者の方々に敬意を表する意味で、支援機関である「日本ブルーリボンの会」に、いくらか寄付を致しました。

 

 

今も日本に帰ることのできない拉致被害者の方々は(所謂特定失踪者含め公表されてない方々も含めると)相当な数に上ると聞きます。

それらの方々が帰国される日が一日も早く来ることを心より願いつつ、今回のエピソードを描き上げた次第です。

 

手にとっていただければ嬉しく思います。

この一連のエピソードは年末に発売されるコミックス3巻にも収録予定です。

よろしくお願い致しますm(__)m

 

 

 

そして、こちらが今回読ませていただいた中で最も感銘を受けた本です。

北朝鮮での暮らしぶり、貧しさなどが淡々と、それでいて克明に記されており、思わず息をのんだシーンもありました。

北朝鮮の実情、拉致被害者の境遇など、知っておいて損は無いと思います。

 

"北朝鮮に嫁いで四十年 ある脱北日本人妻の手記" (斉藤博子)

2013年7月28日日曜日

「蝶獣戯譚II」第五巻と「SILENCER」第二巻



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ご無沙汰しております。

まだ発売前ではありますが、献本届きましたのでお知らせもかねて。

来週火曜日、7月30日に「蝶獣戯譚II」五巻と「SILENCER」二巻、同日発売になります。

尚、発売に際して秋葉原の書泉ブックタワーさんでお買い上げの方に限り、書き下ろしペーパーを差し上げます。

ペーパーには蝶獣とSILENCERと両方のバージョンあります。


あと両作品のサイン色紙も飾らせていただくことになっております。

それと少ないですが、サイン本も置いて頂くことになっております。

蝶獣IIは第五巻のみ10冊分、SILENCERは一、二巻各五冊づつとなってます。


まずはよろしくお願い致します。


今回発売するのは「蝶獣戯譚II」の、とりあえずの最終刊と史村翔(武論尊)先生原作「SILENCER」の第二巻。

特に蝶獣ですが、今回は帯が復活しました。


そして恐れ多いことに、劇画の巨匠、池上遼一先生に推薦コメントいただきました!


私、一応漫画家デビューしてからそろそろ20年弱になるのですが、帯コメを頂いたのは今回が初めてなのです。

その初めての帯コメを池上先生に頂けたのは、本当に光栄なことです。

読んで下さっているだけでも嬉しいのに、こんなに嬉しい言葉を寄せていただけるなんて・・・(≧▽≦)

(まあ推薦コメントですから悪いことはふつーは書かないと思われますがw)


表紙の於蝶の笑顔は、デザイナーさんと担当さんと相談していて

「そういや於蝶の笑った顔って奴、表紙で見てないよね〜」

と言う話になり、ひょっとしてこれで最後かもしれないし、笑顔で行こう言うことでこうなりました。

でもあきらめた訳じゃないですよ?

何とか連載復活を目論みつつ、とりあえず、ここでいったん〆です。


「SILENCER」のほうですが、こちらは今でも小学館の「ビッグコミック・スペリオール」にて連載中です。

この巻からは静の過去にもフォーカスします。

正直作画は蝶獣以上に大変なのですが、なかなか描いていて楽しかったですw

ぶっちゃけですね、原作が付くとストーリーを考えるのは多少楽になるかもしれませんが、その分作画はめちゃくちゃ大変です。


史村先生、詰め込んできますからね、これでもかってくらい。もう容赦ないですからw

ただ、それでも楽しいですw

本格的な原作ものを手がけたのは、マガジンで連載していた「PEAK」以降になりますが、蝶獣と同じくらい描いていて愛着が持てています。

これも史村(武論尊)先生のキャラクター造形のなせるわざと言えるかもしれません。


今現在、蝶獣で帯コメを頂いた池上先生もスペリオールで同じ原作者(武論尊先生)で描いておられますし、なんか凄い不思議な感じがしますね・・・


両方とも今月30日、火曜日発売になります。

また発売日にこちらでサイン色紙の写真など上げていきたいと思います。


よろしくお願い致します。


   





2013年5月27日月曜日

「蝶獣戯譚II」最終回

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今号をもちまして「コミック乱」での「蝶獣戯譚II」はいったん〆させていただきます。

力の限りを尽くして描ききってきたつもりだったのですが、こういう結果になってしまいました。

応援して下さっていた読者様には本当に申し訳なく・・・

私の力のなさを痛感した次第でもありますが、割り切れない部分もそれなりにあったりもします。

 

元々、廃刊(休刊?)となった「週刊コミックバンチ」で連載されていたもので、それを拾っていただいたのが乱です。

移籍連載という枷もありましたし、一話読みきりの多い乱誌上では異色の作品だったようにも思います。

乱の読者層に受け入れられていたのかどうか、未だによくわかりませんし、ともかく単行本の存在すら「わからなかった」と言われるくらい、話題にも上りにくかったのだろうなと。

特にバンチからの読者の方の一人からは「続いてたの知らなかった」とも言われました。

 

この「蝶獣戯譚」という作品は私のキャリアにおいてのターニングポイントになった作品でもありますし、そういい加減に終わらせるわけにはやはり行きません。

スペリオールで連載している「SILENCER」とともに、ようやく私の「名刺」となる作品だったのです。

 

「Tenkafubu 信長」も「トキ外伝」も、それこそ身を削って描いた作品ではあります。

ですが「名刺」と言われるとちょっと違います。

今のところ私の代表作は週マガ連載の「信長」というのはそうなのですが、私は「信長」が私のテイストだとも思っておりませんし、連載デビュー作が代表作というのも正直悔しいのです。

まだ自分が未熟だった頃の作品ですし、後悔の無いほどちゃんと描いたかと言われれば、正直後悔ありまくりですね・・・

当時の担当さんには本当に迷惑かけっぱなしでした。

ただ漫画家としての土台を作ってくれた作品であることには変わりが無く、私は「週刊少年マガジン」とこの「信長」という作品に育てられてきたので、そういう意味では今でもこの作品を連載させて下さったと言うことに対して感謝のしようがありません。

 

ただ、ですね・・・私自身、歴史は好きなのですが、「戦国時代」にそれほど愛着があるかと言われれば、実は違います。

私にとって戦国時代という、太陽のぎらぎら輝いていた時代の男達は、描くにはまぶしすぎるのですよ・・・

どちらかというとドロドロとした暗めの世界観が好きなのは、蝶獣を読んで下さっている読者様ならおわかりかと思われます。

 

「トキ外伝」に関してもいわずもがな・・・

元々「北斗の拳」という名作にのっかって始まったスピンオフですから。

確かに「トキ外伝良かったです」などのメッセージを頂けたのは嬉しいには違いないのですが、ただ「トキ外伝」を好きな読者様にとって、私はあくまで「トキ外伝の人」であって、作家「ながてゆか」ではないわけです。

もちろん描いているときは「北斗の拳」という作品に対するリスペクトを込めて、全身全霊で描きました。

私もいったん漫画家をやめた身でしたし、復帰するためのきっかけを作ってくれた作品でもあります。おかげで今の私にもつながっているわけです。

それでも私の「代表作」ではありません。

正直、胸を張って「私が描きました」とは言いたくない。

 

結局、自分の好きな作品じゃないとダメなのだと思います。

蝶獣が始まる前に描いた「やいばのした」という作品で、ようやくそれができたように思います。

自分の描きたいモノと、受け入れてくれるもののピントが合った、そう感じたものです。

それが連載になったときのうれしさはやはり語り尽くせません。

故に、確かにバンチにはお世話になりましたが、会社の都合で休刊になってしまったときの憤りは今でも忘れません。

 

そんなわけで、蝶獣は私にとってもかなり特別であり、重要な作品です。

きっちりと終わらせてけじめをつけるつもりでも居ますし、そうでなければ作品も、そしてキャラ達もかわいそうですので。

何より楽しみに読んで下さっている読者様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

幸いにも、ついて下さる読者の方も居て下さるのが救いです・・・

ですので、どれくらい先になるかはわかりませんが、ちゃんと終わらせるつもりです。

 

ただ単行本の五巻の売れ行きによってはまだ「乱」での復活の日の目がないとも言えないわけでして・・・

ですので自分では今後も作品のためのリサーチは続けるつもりです。

今回、こういう終わり方をしたのも第三部が始まることを見越した上でのことです。

中途半端と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、もしそうだとしたら申し訳ありません。

 

 

担当さんは良くやってくれたと思いますし、色々とゴタゴタがあったときに編集長も直々に仕事場に来て下さいました。

この辺は非常に誠意を感じましたし、そこそこ居心地も良かったのも確かです。

とにかくこれからは時間もできますし、自分で動ける限りは動いてみようかとも思っております。

 

まずはやれることからやってみようかと・・・

よろしくお願いいたします。

 

ながて

 

 

2013年4月13日土曜日

「蝶獣戯譚II」終了のお知らせ

何から書けば良いのか・・・

 

結論から申しますと、現在リイド社刊「コミック乱」で連載している「蝶獣戯譚II」が五月発売号をもって終了することと相成りました。

 

理由はコミックスの売り上げが思ったよりも芳しくないこと。

 

元々、蝶獣は今は亡き「週刊コミックバンチ」という雑誌で連載されていたのですが、それが休刊と言うことになり強制終了したものです。

 

その続きを「蝶獣戯譚II」として「コミック乱」で描かせて頂いていました。

 

担当さん曰く、シリーズの売り上げ自体は若干の黒にも関わらず、他誌からの移籍という時点で、全くの新連載よりもハードルが高かったのではないかと。

これは仕方の無いことだと判っていつつ、 やはり悔しいですね。

 

私の力不足が大きかったのはその通りなのですが・・・

 

あまり内情を読者の方にばらすのもいかがなものかとは思いつつ、やはり自分の中のしこりになっている部分でもありますので、書ける所まで書いてみますと・・・

 

先ほども書いたように「蝶獣戯譚」は元々週刊コミックバンチという雑誌に連載されていたものです。

実は、元々バンチで連載される以前にバンチの休刊が決まっていました。

その知らせを受けたのは第一話掲載の直前でした。

ただ、それでも良い物を描けば次につながると思い、必死になって描きました。

結果、「コミック乱」で続編の「蝶獣戯譚II」を描くことができましたし、もう一つの連載、現在小学館のビッグコミック・スペリオールで描いている史村翔先生(武論尊)原作の「SILENCER」にもつながっているわけです。

 

なので、結果としてはプラスにはなっているのですが、いかんせん、バンチで連載する以前から既に打ち切りは決まっていたわけで、もとより他の連載作品よりも不利な立ち位置にいたのは確かです。

 

販促、宣伝の不足もあったと思うわけですが(終わる作品には単行本の部数は積めませんしね)移籍して成功している作品もあるわけですから、今となっては何を言っても愚痴になりますね・・・

 

そういう経緯を抱え「蝶獣II」を「コミック乱」ではじめさせていただいたわけです。

 

しかし移籍できたらできたで別の壁が立ちはだかっていたというわけです。

 

「移籍作品」という壁が・・・

 

移籍作品と言うことで全くの新連載と比べて初版の部数が詰めないという事情が出てきます。

 

全くの新連載であれば、おそらくあと一、二巻は続けられたかもしれません、しかし、元の部数が少ないため、増刷がかからない限り、単行本を出せば出すほど赤字になるというループに嵌まる危険がありました。

 

それは出版社としては回避しなければならないことです。

それに、作家としての私の今後にとって、マイナスになりますから。

私「ながてゆか」としての作家の数字として今後も残るわけです。

 

増刷がかからない以上、連載は続けられないという結論に達した次第です。

 

移籍作品の難しいところはまさにこの点なのです・・・

つまり、新規の作品以上の結果が求められると言うことです。

それでも移籍前の数字で単行本の部数が決まってしまうため、新規の作品よりも単行本の部数は積めません。

蝶獣はぶっちゃけ実績を作る前に打ち切られた作品です。

その実績の無かった作品を、続編という形でここまで続けさせてくれた「コミック乱」には感謝こそすれ、恨む筋合いはありません。

 

読者無視、そう思われる方もいらっしゃるでしょう、でもこの辺は何とぞご理解いただきたく・・・

出版も雑誌も、利益がなければ潰れてしまいます。

 利益を出せない作品は淘汰されていく、当然の結果です。

雑誌が潰れたら困るのは漫画家ですし・・・

 

もう一つの理由としては、私の作風が「コミック乱」の読者様に受け入れられなかったのもあると思います。

これは私の力不足としか言いようがないのですが。

お声をかけて下さった担当さんの恩に報いられないのが残念でなりません。

 

 

正直悔しいです。

でも結果は結果として受け入れるしかありません。

 

「蝶獣戯譚」は掛け値なしに、私の描きたいことを描いていたわけで、それをさせてくれていたコミック乱の編集部には感謝しています。

 

ただ、物語的に、に五月発売号で終わりにできるような流れではないので、形としては「第二部・完」という形になります。

 

そのうちまた再開できることを祈りつつ、まずは最終回まで手を抜かずに書き切っていく所存です。

 

応援して下さった読者様には本当に申し訳なく思いつつ、心よりのお礼を申し上げます。

しばらくは「スペリオール」で連載している「SILENCER」に全力を注ぎたいと思っております。

 

こちらもよろしくお願いいたします。


・・・ちょっと厳しいことも書いてしまっていますが、これは自分に言い聞かせるためと受け取っていただきたく。

空元気です。よろしくです。

 

ながて



2013年2月28日木曜日

「SILENCER」第1巻と「蝶獣戯譚II」第4巻

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ま、間に合ったか・・・?



まだ二月よね?



では・・・



ようやく出ました(´∀`)

「SILENCER」は現在小学館のビックコミック・スペリオール誌上にて史村翔(武論尊)先生原作のクライムアクションです。



現在「コミック乱」で連載している「蝶獣戯譚II」と二足のわらじを履いてますが、連載二本、どうなるかと思いましたけどこうして何とか形にして出すことができました(;´∀`)

たいへんではありますけど、刺激し合っている感じというか。



「SILENCER」の静は今のところ無敵な女、どうなっていくのか私も楽しみなところです。

細かいところではちょこちょこっと、私のほうでいじったりしてますがw

現代物は週刊少年マガジンで「PEAK」という連載をしてたことがありますが、あれは一応山登り漫画ですから方向性全然違いますし。

以前の私の作品を読まれていた方はご存じのことと思いますが、デビュー作から時代劇ですので、始まるまでは現代物は若干の苦手意識があったりしました。

でも何とかなったようでホッとしてます(;´Д`)

もう一つの連載のほうが時代物と言うこともアリ、シリアスな感じの世界観なので、(もちろんこちらもシリアスには違いないですが)現代物で、キャラもかなり立ってますので結構楽しんで描かせていただいてます。

とにかく私の幅を広げてくれた作品であるのに違いないと思っています。


今後とも、何卒よろしくお願いいたしますm(__)m





"SILENCER 1 (ビッグ コミックス)" (史村 翔)



で「蝶獣戯譚II」の4巻、こちらの内容は舞台を江戸城に移します。

これも一応、前作のバンチに連載していた「蝶獣戯譚」の頃から薄々と決まっていたのですが、どのタイミングでぶち込むか、色々悩んではいました。

なんとか形になってくれて、ようやく安心できました。


ここまで来るには於蝶との格闘の日日でした。

ようやく彼女の虚勢を引っぺがしてやることができたような気がします(;´∀`)

興味を持たれた方は是非読んでみてやって下さいませ。





"蝶獣戯譚II 4 (SPコミックス)" (ながて ゆか)

 

と言うわけで何とか二月いっぱいにブログを更新できてホッとしました(・∀・)

よろしくお願いいたしますm(__)m








2013年1月30日水曜日

お待たせいたしました。蝶獣戯譚II 第三巻 本日発売です。

IMG 0104

明けまして・・・じゃないですね。

本年初のブログ更新です。

 

今日1月30日に無事「蝶獣戯譚II」の三巻がやっと出ました。

いや長かった・・・一巻と二巻が去年の三月と四月ですから約10ヶ月ぶりです。

 

お買い上げいただいた読者の方、ありがとうございますm(__)m

心よりお礼申し上げます。

まだ読んでいないけど興味を持たれた方、是非!

 

実は、この三巻と四巻の売り上げ次第で今後の連載が続くかどうかが決まると言っても過言ではありません。

この「蝶獣戯譚II」は休刊になった雑誌からの移籍作品ですが、舞台を「コミック乱」に移したことで救われた事も事実ですが、その分、全くの新連載作品よりも初版部数などのハードルが高いのも事実です。

それでもどうしても描きたくて、今の担当さんに無理を言って続きを描かせていただくに至りました。

 

担当さんへの恩に報いるために、そして何より前作から応援していただいている読者の方、新しく読んでくださった読者の皆様に楽しんでいただくために描き続けていきたいと心より思っています。

新たな連載「SILENCER」を勝ち取ることが出来たのも、この蝶獣があったからです。

 

めでたく増刷がかかった暁には・・・・たいしたことは出来ないかもしれませんが、なにかしたいな・・・

と、思っています(;・∀・)

この辺は担当さんと要相談ですが・・・

何とぞよろしくお願いいたしますm(__)m

 

尚、「蝶獣戯譚II」 第4巻と、もう一つの連載、巨匠・史村翔(武論尊)先生原作「SILENCER」第一巻の単行本も来月出ます。

こちらもよろしくお願いいたします。

 

 "蝶獣戯譚II 3 (SPコミックス)" (ながて ゆか)

 

これから単行本を読まれる方のためのちょっとしたうんちく(・∀・)

 

二巻から登場している 魔法のバテレンと呼ばれたトマス金鍔次兵衛神父は実在の人物です。

この金鍔さんとの出会いは、前に連載していた「週刊コミックバンチ」でこの連載を始める前に、島原の乱について調べていた頃です。

坂口安吾先生が「新日本地理」というエッセイ集に島原の乱についてちらっと書いておられたのですね。

そこで出てきたのが「金鍔次兵衛」という名前。

「なんじゃこら」ってのが正直なところ。

ホントにこんな名前の人がいると思えなかったんですが、ウィキペディアにも載っていたという。

 

なぜ金鍔次兵衛と呼ばれたかは、金鍔の脇差しをさしていたからだとか。

 本名ではないようです。

(なお、次兵衛は「じへえ」「じひょうえ」と読むらしいですが、「蝶獣」では「じひょうえ」としました)

 

俄然この人物に興味が出てきまして、コレはもう登場させるしかないでしょ、と。

わざわざ長崎まで旅行がてら取材に行ったのはこの金鍔さんに惹かれたからなんです。

長崎の戸町という場所に「金鍔」なる地名のバス停と、その金鍔さんの潜んでいたという「金鍔谷」という洞窟ががあるのですが、タクシーの運転手さんに連れて行って欲しいと頼んだら「めずらしいですね〜」と言われましたっけ(^_^)

 

この金鍔次兵衛というお方、いろいろな伝説を残されているかなり謎な方でもあります。

今まであまり漫画や小説のモチーフとして取り上げられてこなかったのが不思議なくらい。

漫画に出てきたのは多分「蝶獣」が初めてだと思います。

間違えておりましたらどうぞご教授ください。

まあ「蝶獣」に出てくる金鍔さんはほぼ私の創作ですが(;・∀・)

 

てなわけでこの辺でm(__)m