2012年5月22日火曜日

蝶獣戯譚II 第2巻 見本届きました(´∀`)

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ウチの一眼デジタルにまだ慣れてないせいか色々調整で手こずったり。
とにかく無事出せました。
今回の主題はキリシタンです。
この江戸初期という時代はキリシタンとは切っても切り離せないのですね。そして、これがいわゆる蝶獣戯譚という世界においてのバックボーンでもあります。
そして、この巻で出てくる「金鍔次兵衛」(じひょうえ、じへえとも呼ぶ)は実在の人物です。
去年、取材がてら雲仙長崎を旅行してきたのですが、案内して下さったタクシーの運転手さん曰く、トマス金鍔次兵衛神父は長崎ではヒーローみたいなお方らしい。
そんな立派な方をこんな不気味な描き方してしまったので、キリスト教関係者並びに長崎の方から苦情が来るのでは無いかと戦々恐々としておりましたが、そんなことはありませんでした(笑)
まー作家も作品もさほど有名じゃないし、たいした影響力も無いからなんだろうけど。
それに漫画ですしw

というか、キャラを考えた時点でこれ以外の描き方が浮かんでこなかったのですよ。
そのうち勝手に動き出してこういうことになった次第。従って私は大まじめです。
気になった方は是非手に取って見てやって下さい。
たぶん、漫画のキャラクターとして出てきたのは本作が初めてではないかな・・・

そして、沢野忠庵ことクリストファン・フェレイラ。
この人もやっぱり実在の人物で、遠藤周作の「沈黙」という小説にも出てくる人です。
この小説は篠田正浩監督によって1971年に映画化されています。
それを今度マーティン・スコセッシ監督がリメイクするとかしないとかという話題はどこに行ったのやら・・・

この二人がこのエピソードにおいてのキーになります。
そして、旧蝶獣戯譚に出てきた「ヤツ」も登場します。
このエピソードは少々長めで、この巻では終わりません。

第三巻も今年中に出せれば良いのですが・・・
よろしくお願いします。

2012年5月21日月曜日

Twitterについて思うこと

単行本も何とか発売されてホッとしている今日この頃。
忙しいのは変わらないけれど、やっぱり自分の仕事がこうやって形になって残っていくのはわくわくすると同時に、マンガ家やっててよかったと思える瞬間でもあります。
ところで、最近ツイッターに関して思うところありまして、今回のエントリーを上げました。
いままではツイッターを読者様との距離を縮めるサービスの一環として使ってきました。
ただ、最近仕事が忙しくなってきたのに加え、色々と思うところあり、相互フォローに関しては一定のルールを設けさせていただきたく、ここにご報告いたします。

まず、基本的に同業者と関係者以外の相互フォローは致しません。
この同業者というのはマンガ家のみでなく文筆業全般です。つまり匿名やHNではなく、ご自身の名前、もしくはペンネームにおいての責任の下に作品や脚本を執筆されている方等のクリエイター全般を指します。
これは少年少女エロ漫画、映画、アニメなどのジャンルは関係ないです。
あくまで漫画や物書き、物作り等、プロとして生計を立てている人と言うことです。
そういう方がもし私をフォローして下さった場合はご一報いただけると助かります。
こちらからも追ってフォロー返しをさせていただきます。

読者の方々のやりとりは基本的にはTL上に限定させていただきます。
メッセージを頂いた場合はできる限りお返事いたします。
長い場合はHPから直接メールを頂いても構いません。

ここで誤解して欲しくないのは、決して読者の方をないがしろにしているわけでは無いと言うことです。
私たち作家は読者の方々に支えられてなんぼです。
メッセージやメール、コメント等で感想などを頂いたときは、我が子を褒められたときのように、本当に嬉しいものです。
それに応えるべく、よりよい作品作りにこちらも精を出せるというもの。
読者の方々の反応というのは、私たち作家にとってのカンフル剤のようなものです。

ただ、読者と作家という関係をよりよくするためには一定の距離感がどうしても必要になってくる、と最近殊に思うのです。

フォローして下さっている読者の方が、私にフォローされることにより、感想などをTL上に書き込みづらくなることもあるでしょう。
たとえ読者の方私の作品に対してのがネガティブな感想を持っていたとしても、私がフォローしていることによって遠慮されることはこちらの望むところでは無いのです。
ですので、今までフォローして下さった方で、私がフォロー返しをした場合の方に関しても、今後はフォローを解除させていただくことになるかも知れません。
このことでお気を悪くされた方には、本当に申し訳なく思いますが、どうかご理解いただきたく存じます。

マンガ家としての私にとっては世に出した作品がすべてです。
私個人よりも私の生み出した作品を楽しんで貰いたいと思っています。
これからもよりよい作品を世に送り出して、楽しんでいただけるように精進する所存です。
今後ともよろしくお願いいたします。

ながて